造修とは?今治市で造修が発展した理由に迫る

造修とは?今治市で造修が発展した理由に迫る

今治市は、愛媛県の北東部・瀬戸内海の中心に位置する街です。
平成17年の市町村の合併により、現在は人口18万人と松山市に次ぐ都市です。
瀬戸内海の風光明媚な景観だけでなく、大山祇神社や村上海賊の史跡などの歴史遺産が多く残る観光スポットです。また、中心市街地がある平野部、豊かな山間部、瀬戸内しまなみ海道が広がり、サイクリングの聖地としても有名です。
今回はそんな愛媛県今治市の造修について紹介していきます。

造修とは?造修補給所についても解説

造修とは、船舶を造ることや、修理・整備を行うことを指します。
造修補給所とは、海上自衛隊における後方支援組織の1つで、各地方の隊隷下に置かれます。主な任務は船舶等の修理や整備、および各部隊への補給を行います。

今治市で造修が発展した理由

今治市の造船業が発展した背景には、波を穏やかにする天然の港(波止浜湾)で潮待する船舶修繕から発達したといわれています。
かつて今治市の来島は、芸予諸島を中心に勢力を誇った村上水軍の拠点の1つとされていました。そこで来島海峡の急潮を航海する船が潮待で数多く立ち寄りました。その間に船の修理を行なってきそうです。今治市の造船業の発展にはこのような歴史があるのですね。
今では国内における建造集積数は約2割を占めています。また、日本の海運企業が所有する外航船の約4割を今治の船主が占めるなど、日本一の海軍都市として期待されています。

今治市の海上自衛隊

かつて造修船業が発展した今治では、海上自衛隊の活動場所となっています。近年、既存の国際秩序とは異なる一方的な自国の権利の主張や海賊行為、テロ、密輸など、海洋の自由で安全な利用に対するリスクが存在します。今治で活動する海上自衛隊はこうした海洋の自由で安全な利用を守る存在として活躍しています。そんな海上自衛隊が今治にあるのは、かつて今治で発展してきた造修が要因でもあるのです。

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