笛吹市は山梨県の中央、甲府盆地の東側に位置するまちです。「桃・ぶどう日本一の郷」といわれるほど、桃とぶどうの生産地として全国的に発展し続けています。その豊かな自然から、果樹栽培をするのに非常に適した地域なのです。

いちご栽培に適した地域とは？

いちご栽培をするのに重要なのは、日射量と気温といわれています。いちごの生育や甘さには日当たりが大きく関係しており、半日以上日光に当たることでより良い発育が期待できます。
また、いちごは一般的に秋頃の涼しい時期に苗を植え、収穫は3月〜5月頃がピークになります。冬を越さなければいけないので、暖房機器やビニールハウスなどの設備が必要です。とはいえ暑すぎてもいけないので、ほどよい温暖な気候を保つことが大切になってきます。

笛吹市でいちご栽培を行うメリット

あまり知られていないかもしれませんが、笛吹市内ではいちご栽培も盛んに行われています。
笛吹市は年間を通して日照時間が長く、冬も日中は比較的暖かい気候であることから、いちご栽培には適した環境といえます。いちごは果物のようで実は野菜に分類されますが、温暖な気候を好むことから、果樹を育てている地域でも比較的栽培しやすいのです。
また、水はけや風通しの良さも大切です。笛吹市は土壌環境から見ても排水が優れていますが、盆地では風通しが悪くなる可能性があるため、できるだけ風通しの良い場所がおすすめです。良質で豊富な水で育てられる点も、いちご栽培には大きなメリットですね。

山梨県では夏いちごの栽培もスタート

山梨県では、7月以降に収穫する夏いちごの栽培も始まっています。「富士よし乃」は、温暖で日射量の多い季節と地域ならではの気候を活かし、山梨県が開発した独自の品種です。みずみずしく甘みが強いのが特徴で、存在感のある大粒のビジュアルが何とも魅力的です。県の取り組みをはじめ、笛吹市でもいちご栽培がさらに広まっていくと良いですね。