住宅基礎工事と地震
M5.6の地震で2200棟の建物が倒壊
ある国でM5.6の地震が発生。2200棟以上の建物が被害にあったとされています。世界から見ても悲劇的な出来事です。しかし日本人の感覚からすると、M5.6で建物が倒壊することに違和感を覚えるでしょう。
ただ全世界を俯瞰してみた場合、M5.6で建物が倒壊するのは当たり前のこと。日本の建物があまりにも頑丈過ぎるのです。頑丈過ぎる建物が当たり前になっているからこその、違和感でしょう。頑丈過ぎる建物は、世界を見回しても日本ぐらいしかありません。
頑丈過ぎる日本の建物
日本の建物があまりにも頑丈すぎるのは、耐震構造そのものです。ただ、耐震構造は100%ではありません。どんなに頑丈な耐震構造を施したところで、基礎がなっていなかったら無駄になってしまいます。本当の意味で災害による被害を防ぐのなら、住宅基礎工事は絶対に外せません。
住宅基礎工事は、建物と地面の間におこなわれる工事のことです。色々とやり方はありますが、住宅そのものを根っこから支える役割があります。日本の建物が頑丈過ぎるのは、基礎工事によるものが大きいのです。
基礎工事は命を救う
基礎工事により、大勢の命を救った事例があります。2015年にネパールを襲った大震災です。M7.8の大震災は、多くの建物の倒壊を招きました。ある村に関しては、全滅といっても過言ではないほど。そんな中で唯一地震の被害を逃れたのが、小学校でした。
小学校は日本からの寄贈。鉄筋コンクリートで造られた小学校だけは地震の難を逃れ、多くの人の避難所となっています。ただ鉄筋コンクリート造だけで逃れられるほど、地震は甘いものではないのです。ベースとなったのは、基礎工事でしょう。基礎工事がしっかりおこなわれていたなかったら、頼みの小学校も危なかったはずです。
名古屋も例外じゃない
名古屋もいつどこで地震が起きるのか、わかりません。絶対に大丈夫という保証は、どこにもないのです。
日本の建物の頑丈さは世界的にも知られていますが、頑丈なだけでどうにかなるほど、自然は甘くないのです。だからこそ、名古屋の住宅基礎工事もしっかりとしておきたいものです。