熊本では両方とも行われている!そもそも建設と建築の違いって?
熊本では今も様々な場所で建設会社が建築物を手掛けています。
そう聞くとあまり違和感がないような文章ですが、そもそも建設と建築は違った意味の言葉です。
今回は、熊本でも盛んにおこなわれている建設と建築の違いについて解説していきましょう。
そもそも熊本に限らず建設と建築は別物として施工されている
建設と建築は混同されがちですが、それぞれ違った意味の言葉です。
簡単に言えば、建物を建てることを建築、建築を含めたすべての工事を建設といいます。
つまり、建設の一分野に建築があるのです。
それぞれの言葉の成り立ちについて解説していきましょう。
建設は、英語の「construction」を訳した際に中国由来の言葉を用いたことから始まります。
英語の意味においては、家を建てることだけでなく、橋や道路鉄道、治水工事など様々な土木工事も含まれています。
日本では、建設工事の分野として、これらに加えて造園や舗装工事も含めて29種類もの分野に分けているのが特徴です。
一方で、建築は建物を建てることですが、実は増築や改築も含まれます。
さらに建築基準法では住宅や建物だけではなく敷地内にある門や塀も建築物に含まれます。
建築の由来は明治時代に開国した際に入ってきた「Architecture」を和訳したもので、当時は造家(ぞうか)と呼ばれていた分野です。
その後、平安神宮(1895)、明治神宮(1920)、大倉集古館(1927)、築地本願寺(1934)を設計した伊東忠太が1897年に建築学と改めました。
熊本での建設と建築の例を紹介!
熊本での建設や建築の例を簡単に紹介していきましょう。
建設は、全ての建造物を言います。
通潤橋や牛深ハイヤ大橋、都呂々ダムのような土木工事で作られたものから、熊本城のようなものまで含まれます。
一方、建築は建物、さらに言えば住宅のようなものを指します。
夏目漱石旧宅のような小さな建物だけでなく、熊本市の超高層マンションも建築に含まれるのです。
もちろん、ホテルのようなビルも熊本の建築になります。
このように、厳密に言えば建設と建築は、その成り立ちや示す範囲が異なるのです。