高齢の親の介護は、多くの方がぶつかる大きな壁です。私も例外ではありませんでした。母が認知症と診断された時、最初は自宅で介護を続けましたが、想像以上に大変で、心身ともに疲れ切ってしまいました。そんな中で出会ったのが、鹿沼市内にあるグループホームです。今回は、私自身の経験を交えながら、鹿沼でのグループホームの魅力についてご紹介します。

家庭的な雰囲気で安心できるグループホーム

グループホームというと、なんとなく病院のような施設をイメージしていた私。しかし実際に鹿沼の施設を見学してみると、全く違いました。広々としたリビング、明るいダイニング、そして個室もまるで自宅の部屋のように整えられていて、まさに「もう一つの我が家」という雰囲気でした。母もすぐに気に入って、「ここなら暮らせそう」と笑顔を見せてくれました。やはり高齢者にとって、慣れ親しんだ環境に近いことはとても大切なんだと実感しました。

認知症ケアがしっかりしているから家族も安心

認知症ケアに関しては、鹿沼のグループホームはとても手厚い印象でした。24時間常駐しているスタッフの方々は、専門知識と経験を活かしながら、入居者一人ひとりに合わせた対応をしてくれます。母が入居して間もない頃は、戸惑いや不安もありましたが、スタッフの方が優しく根気よく接してくれたおかげで、次第に笑顔が戻ってきました。毎日決まった生活リズムの中で、手作りの食事やレクリエーションも楽しめるので、穏やかな毎日を過ごせています。

地域とのつながりも大きな魅力

鹿沼という土地ならではなのかもしれませんが、地域とのつながりを大切にしているグループホームが多いのも特徴です。季節ごとのイベントや地域ボランティアの訪問など、入居者も家族も一緒に参加できる行事が充実しています。私もお祭りや運動会に母と一緒に参加し、久しぶりに母と笑い合うことができた時のことは今でも心に残っています。こうした交流は、母の気持ちにも大きな支えになっているようですし、私自身も安心して任せられる理由のひとつです。

親の介護は、家族だけで抱え込まずに、専門の力を借りることで驚くほど状況が変わります。鹿沼のグループホームは、温かいスタッフと地域の支えがしっかりと整っていて、家族みんなが安心して暮らせる場所だと感じています。